以前、お子さんの虫歯を防ぐために、歯磨きのポイントについてお話ししましたが、歯磨きだけでなく食事にも気を付けていかなければ、虫歯を予防するのは難しいです。

今回は、虫歯になりやすい食べ物となりにくい食べ物の特徴についてお話ししていきます。

まず、虫歯になりやすい食べ物の特徴です

「砂糖を多く含む」
「歯にくっつきやすい」
「口の中に長時間残りやすい 」

といったものがあげられます。


虫歯は、虫歯菌が糖をエサにして酸を作り出し歯が溶けることによってできます。砂糖を多く含むものを食べるほど、虫歯菌を増やし、虫歯になるリスクを高くしてしまいます。
また、歯にくっつきやすく、口の中に長時間残りやすい食べ物は、歯垢が口の中にたまってしまう原因になり、虫歯になりやすい環境をお口の中に作ってしまいます。

具体的な食べ物の例として
キャラメル、あめ、チューイングキャンディー、グミ、ジュース、スポーツドリンクなどがあげられます。


次に虫歯になりにくい食べ物の特徴です。

「含まれる砂糖が少ない」
「歯にくっつきにくい」
「口の中に長時間残りにくい」
「食物繊維が多い 」

といった先ほどあげた、虫歯になりやすい食べ物とは、逆の特徴があげられます。
このような特徴をもつ食べ物を選んで頂けると、虫歯になるリスクは下がります。
また、食物繊維は唾液の分泌を促す、歯の表面の汚れを落とすといった作用があり、虫歯になりにくいお口を作る手助けをしてくれます。

具体的な食べ物の例としては、
りんご、チーズ、せんべい、
砂糖不使用のクラッカー、さつまいも、豆類
などがあげられます。

虫歯になりにくい食べ物を選択し、虫歯になりやすい食べ物は控えることが理想ですが、虫歯になりやすい食べ物は、お子さんが好むものが多いため、なかなか控えるのは難しいと思います

お子さんに、虫歯になりやすい食べ物を知ってもらう、食べるのは特別なときだけだよといったお約束をすることからはじめ、徐々に虫歯になりやすい食べ物を食べる頻度を減らしていきましょう